ゲームが届いた。
久しぶりにゲームをやってみた。
電子音のクオリティは任天堂64のときと全く違い、かろやかだった。
Wiiをプレイした時も思ったけれど、音の進化というのはすごいと思う。
音なんて、何か明確な進化の方向があるもんじゃないのに。
そして6時間くらい経過しただろうか。
俺は、非常に疲れていた。
痛い、目が痛い。
そして頭も痛いのだ。
ゲームというのは非常に脳を使うものだということを実感した。
これはパソコンを長時間眺めているときと同じ疲労感だ。
確かに課題に対して付随する爽快感などはある。
新しい概念を獲得する疲労感はそこにない。
面倒くささもない。
だが、これはどうしたことか。
ものすごい頭の重さが、ゲームの電源を落としたあとの俺に襲ってきた。
ゲーム。
人が作った課題に対して、自分が挑む、遊び。
人が掘った穴を、自分が埋めているような気がする。
脳を使う。
気付けば、数時間が経過している。
これはすごい。
昔はゲーム脳だとか
ゲームをしていると頭が悪くなる、などといわれたものだった。
年老いた俺は、それは違うのではないかと思う。
ゲームをしているから頭が悪くなっているわけではない。
みんなが頑張っている時間に自分はゲームをしているから
頑張っている時間の差で相対的に頭が悪くなっているだけなのではないか。
学生時代、別にゲームをしていたからと言って
俺の能力が特別下がったようなことはなかった。
ただ、暗記物の教科に対しては、暗記する時間がなかったので
(定着させるような時間が普通の学力の俺には必要であった)
あまり成績はよくなかった。
ゲームは時間を使う。
俺はたぶん、これから1人でゲームをすることはほとんどないだろう。
怠惰な自分を、これ以上許してはいけないのだから。