白みかん

白みかんは、おいしいみかん。みかんを剥くのがうまいよ。

それでいいのですか

 

 

「それでいいのですか」という曲がある。
歌…?曲…?
歌と曲ってどう違うんだろう?

「とりあえず、表面ばかり取り繕ってないで、ちゃんと自問自答しようぜ」というような曲である。

思考放棄は敵だと思いながら、放棄ばかりしている自分はぴったりだった。
そして、また、その言葉を職場にもぶつけたい。

俺は、来年の6月に辞める。
会社を辞める。
いろいろな理由が考察されている。
最初に会社を辞めるときに思っていたことと
今の俺が考えていることはたぶん、きっと違う。

辞めるということは、その人間の能力を使えなくなるということだ。
一転集中された人間の能力に頼っている団体は
再現性を持たない技術に頼っている団体は
その人間を失ったとき大きくエネルギーを失う。

そのリスクを、職場の人たちは分かっているのだろうか。
最近、確かに俺は職場の業務改善のための活動を行ってきたけれど
なかば自主的な活動が多かった。
そもそもそれは俺の本来の業務ではないからである。

俺の入っているチームはただでさえ
メインの業務+ほかのチームの補助を行うチームだ。
そこに加えて会社の福利厚生団体のリーダーもやって
さらに業務改善までやるようになったのは3年目の最近のことである。

リーダーは、俺のことをもともとこういうことができる人間扱いをしてくるが
どれだって、決して楽なものじゃなかった。
年上で先輩で…の人間に対して会議進行をするのは難しいし
プログラミングを習ったこともないのに問題を解決するのは難しいし
課題に対してやることをゼロからすべて考えるというのも…やはり難しい。

すべては俺のスキル不足ではあるのだが
その課題を「なんとかしてる風」に解決してきた俺は
今回、なんと正式に業務を依頼されることになった。

…だが、それでいいのですか?

俺の所属している部署以外に手を伸ばせば
いくらでもそんなものを処理できる人はいる。
だが、俺にやらせれば、半年後に消える人間に作らせることになる。

評価もされない。
なのに仕事だけしろというのか。

この世にノーリスクで振るえる便利なフライパンなんてない。
継続を許されるのはメンテナンスされたものだけだ。

俺がやるべきことは、命令に従うことか。
それとも、この部署の未来を考えることか。
どっちなんだろう?