白みかん

白みかんは、おいしいみかん。みかんを剥くのがうまいよ。

贋作

「一望するダナンのビル群(ベトナム)」の写真

今日、大事な後輩が、志望企業に受かった。
日本にとっては一流企業。
国際的にみても一流企業なんじゃないだろうか。
俺みたいなド3流企業とはえらい違いだ。
別に会社なんていうものは入ったら入ったなりにやるしかないので、どこであろうと世間体以外には大して関係ないのかもしれないが、それでも羨ましくはある。

俺にとっての大きな問題は能力とか、経歴とかではなく、志望企業がないことだろう。
何かを目指す具体的なものがない。
夢がない、関心がない。

現代の若者が、その他のものどもが、モブキャラが持ちがちで陥りがちな悩み事。

俺はキャラクター性が強いなんて言われながら、彼らの足元にも及ばない。
彼女は俺のことを「私に似ている」と言ってくれたが、彼女が本物の金だとしたら、俺自身はきっと金メッキだった。

18年目までの人生、俺は何も努力してこなかった。
つまり中身がなくて、そのあとの数年で得たものだけをどうしても、人並みに見せたくて表面を塗りたくっているに過ぎない。

哀れだ。

俺は、ときどき自分がどうしようもなく哀れになる。
きっと、最初の最初から努力していれば俺には何とかするだけのスペックがあるのだと思う。精神に障害を持ったことはあっても、身体に障害を持っているわけじゃない。病気だってほとんどならないし、基礎疾患もない。だから、努力に耐えうる器がある。今までだって、自分の目の前にある課題は自分の気力次第でなんとかできた。それが、自分の外の要因にかかわらない限りは。
家庭環境や人間関係にそのつまずきを押し付けることはできるのだけれど、やっぱりそれも自分でなんとかしないといけなかったんだろう。

俺の後輩たちはすばらしい。
俺はそれに見合うくらいにすばらしくありたかった。
努力して、努力して、そのまた上に努力すれば、彼女たちのせんぱいたりえたのかもしれない。

あほだなぁ。

でも、おめでとう。
君の人生は、君は輝いている。