白みかん

白みかんは、おいしいみかん。みかんを剥くのがうまいよ。

やさしい心で

 

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他人に厳しくすることに特段メリットはないのに
なぜ、自分は他人に厳しくしてしまうのだろうかと
時折考えることがある。

優しくされたら、その分、そっけない態度になることが多い。
それをツンデレと揶揄されたこともあるが
そんな単語がそもそも何年も前の単語であるし
そして、中年に入りそうな勢いのこの肉体に対して
いまさらそんな言葉でラベリングしても、覆い隠せぬ醜さがあるだろう。

優しい心で他人に接するにはどうしたらいいだろうか。
かつて、山を越え、街を超えて歩いていたころ
妙なかんばんが俺の目に入ってきた。

「やさしい心で」。

星のカービィ」のボスキャラみたいなその看板は
いったい何を伝えたいのかまったく分からないのだが
俺の心に訴えてくるものがあった。

やさしい心で…。

他人に褒められた時、どうしたらいいのか。
他人を褒めたい時、どうしたらいいのか。
他人が頑張った時、どうしたらいいのか。

「頑張ったね」
「頑張っているよ」
「頑張らなくていいんだよ」

世の中、需要が多すぎる。

どのパターンの言葉を使ったとしても
相手を思っていることに変わりはないというのに
言葉をとらえて相手を批判するのは、どうなのだろう。

優しい心で…。

自分にとって利害関係も薄い人間に対して
俺はどのように接していいのか、分からなくなった。
俺はその人々を利用しようと思えばたぶんできるのかもしれないが
もう二度と利己的な感情で他人をふりまわすまいと思うと
じゃあ、一体どうしたらいいのよ、という思いにもならなくもない。

優しい心とは何か…
優しいとは何か…

それは主張しないことなのか
相手を受け入れることなのか
相手を思いやることなのか…。

それは本当に優しさなのか…。