熱い。
気温的にどうこうというよりももはや焼けるような暑さである。
2024年の8月は2014年の8月よりもさらに熱く感じた。
あの頃は何の対策もしていなくても何とか過ごせていたように俺は感じていた。
俺はこの日、朝の9時ごろから大阪・梅田駅周辺を歩いていた。
人は多い。
少子化だというのにこの人の多さはどこから来ているのだろうか。
俺はユニクロに立ち寄ったがまだ空いていなかった。
となりのヨドバシカメラも空いていなかった。
そのに老夫婦が入ろうとしていて、警備員に止められていた。
この暑さの中、警備の仕事というのはこたえるものだ。
最近、仕事というのは不思議なものだと思う。
仕事をしていないと社会人というステータスを保てないのに
仕事というものの、げに多様なことか。
R18作品を作成して生計を成り立たせているやつもいれば
まっとうに公務員をしている人もいる。
まっとうに…という意味だと別に同人作品を作るのが邪だとも思わないが
なんだか安定したルートではないように思うのだった。
俺は何をしているのか。
開店時間だとされている時間まで待ち、これは医院へと入った。
1時間後、スターウォーズの序盤に出てくる赤い敵みたいな顔になった俺は
マスクを着けてクリニックから出た。
このマスクは前日の健康診断でもらったものだったが
捨てないでいて助かった。
別に誰も気にしないだろうが、さすがにスターウォーズ状態だと
びっくりする人もいるかもしれない。
ノーマスク時代はそれはそれでデメリットのあるものだ、と思う。
皮膚が痛い。
血だらけだ。
こんなものをもう数回しているのに
そこまで劇的な改善は感じられない。
今までもそうだ。
劇的な変化はない。
きれいな人は生まれてずっときれいなのだ。
そして俺はそうではないのだ。
別に施術を受けるようになったのはきれいになりたいから、というよりは
そういうことをする人たちの気持ちを理解したいからだが
もう十分なほど、俺は理解しているような気がする。
そしてもう自分ではちょっと止められん。