白みかん

白みかんは、おいしいみかん。みかんを剥くのがうまいよ。

オタサーの姫的な後輩

 

 



この間東京に行った。
3年間住んだ土地である東京。
そして必ず拠点となった品川駅では
相変わらず人がごった返していた。
マスクをつけているかつけていないかの差であり
それは2018年以前と変わらない景色のように思えた。
となればマスクというものをつけて安心しているだけで人はどれほど
新型コロナウイルスに対して警戒しているのか怪しいものである。

「こんなの日本人は続かないと思うよ」

当時の俺はそう言ったが
マナー化してしまっては日本人、なかなか辞めない。
この息苦しくて、つらい、マスク生活。
俺は飽き飽きしていた。

この度、東京にいったのは後輩に会いたいからである。
とはいえ、そこまで仲のいい後輩ではなかった。
だが、彼女とはかねてから東京で会おうなどと話しており
その約束を反故にしてしまって、口だけにしてしまって
東京を去ってしまったことを俺は後悔していた。
口だけの約束は嫌いだった…
というよりも口だけの約束ばかりの自分が嫌いだった。

払拭する、自分の嫌な部分を。

俺は再び約束を取り付けるのだった。

たどり着いたのは東京渋谷スクランブルなんとかである。
エレベータに並んで16階くらいに向かう。
途中服のチョイスを間違えたなあと思う。

後輩①…3年下の後輩 東京勤務なのに大阪に住む
後輩②…1年下の後輩 新宿で勤務する
自分…27歳なのに社会人歴は3か月くらい

いつか行きたいなと思っていたシブヤスカイである。
俺は満足した。

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天空の月という、確かそんな名前の店を目指して俺は歩いた。
後輩2人を思いのほか歩かせてしまったことに罪悪感を覚えた。
予想以上に歩いてしまった。

店では隣の部屋の住人がコールしており
馬鹿みたいな騒ぎだったが
店自体の雰囲気はよかった。
俺は自分が個室にこだわっていることに気づいた。