ゴールデンウィーク前半が終わろうとしている。
2022年。
2がならぶこの年。
俺は、大阪で非常に退屈なゴールデンウィークを過ごしていた。
逆にみんな忙しいから…
と自分を偽っては見たものの、どう考えても予定の一つもないのは
おかしいような気もしている。
「誘うのすごいですよね」
…と後輩から言われていた。
俺は誘わないと本当に誰も誘ってくれなかった。
もう何年もこうである。
というか、昔からそうだったのかもしれない。
教室で無視されることがあったようななかったような
自分がその対象になったかどうかは覚えていないのだが
でも確実に小学生が小学生を無視するという空間に
いた記憶がある。
そこには悪意があった。
だが、今の俺の環境に別に悪意はない。
悪意はないが、それでも俺の存在は無視されているように感じる。
空が暗くなっていった。
5月1日。
2022年ももう5月に入っていた。
気付けば。
父親が結婚したのは23歳の時だったという。
俺は今年で27歳の年になる。
顔もなんとなく更けてきたような、そうでもないような。
だからといって行動する範囲は依然として
マスク生活と社会的な圧力によって
押しとどめられていた。
俺はゴールデンな日常を送れない。
明日は仕事だ。
おなかが痛くなる。