今日の夢は今までにないようなパターンだった。
今の自分から逃げるあまり、アニメーションにありがちなタイムリープをする夢だった。
自分が何も考えずにただただ目の前にあるものに全力に取り組めた…と思い込んでいた4年前に戻っていた。
この4年に起こったことが全体的に夢みたいで、それを未然に回避できると思い込んでいた。
なんだかうれしかった。
いろいろなものが変わるのは当たり前だが、いろいろなものにはできればかわってほしくないというのが本音だった。
だから、その変化をどうにか起こさないように奔走しようと思った。
そこで目が覚めてしまった。
さぁこれからの対策を練ろう、今の俺ならできるはずだと思ったその瞬間のことだった。
これはかなり悲しい夢であり、目覚めたとき、そこには叫びたくなるような諦念があった。
超現実逃避。
受け入れようと思ってもそれはなかなかできず、自分自身はいつまでも自分自身から逃げようとしていた。
起きてみれば梅雨時はやはり終わらず、取り込み忘れたフェイスタオルが虚しく濡れているばかりである。