白みかん

白みかんは、おいしいみかん。みかんを剥くのがうまいよ。

初詣に行ってきた



なんか、引きこもりでよかったはずなのに
年賀状を作ったり、買い物に行ったりで
なんだかんだで膝が痛む、そんな三が日を過ごしてい気がする。

特に誰と連絡をとるわけでもない孤独死へ向かう中
なんとなく、晴れているので、俺は浅草に出かけた。

自粛期間ということは承知のうえだが
あんまりにも心がやみ始めていたので多少気を紛らわせたほうがいいと判断したのだ。

大きめのモックネックと白のスラックスという、よく分からないファッションに身をまとい
新しく買ったムースを頭につけた。
特に誰に会うわけでもないのに、なぜ俺は身だしなみを整えたのか。
昔、フライパンで料理したものをそのまま食べればいいのでは?といったときに
「そんな無精したくない」と誰かに返されたときのことを思い出した。
3年前の自分ならば何もしなかったはずなので、多少なりとも変化しているということなのだろう。

電車に揺られて4駅。
浅草である。

自分の地元の駅と比べると、やはり、駅の中からして人が多かった。
そして、街へ出ると余計にそれを感じざるを得ない。
謎の車両が人通りに対して注意を促しているし
人があまりにも多いからか、信号は止められていた。

実際、人は多かった。
1月3日。
個人的にはずらしてきたと思ったのだが
時間帯が昼ということもあってか、異常なほど人がいる。
主にファミリーと、いや、やはりメインはカップルであった。

こんなに恋人がいるというのに日本は本当に少子化なんだろうか。
やはりカップルと言えど、ここにいるほとんどが子をなすまでにはいたらずに別れていくんだろうか。
…などと思いながら、アイスクリームを食べるイケメンに目を奪われていた俺はイヤホンの外部音声取り込み機能をオンにした。

おみくじを引く。
自分の分と、誰かの分と2回引く。

浅草寺のおみくじは特に巫女さんから受け取るなどはしない。
100円を穴に入れて、易占?を振って、自分で紙を回収する。

一枚目、自分の。
二枚目、誰かの。

一枚目を確認した。
大吉だった。

これは、運がいい…のだろうか?
7つのパラメータすべてが最高を指示している。
これは珍しい、初めて見た気がする。

ここ3年、よくないことばかり起きている俺の人生。
もしかしたら、2021年はいいことが起きてくれるのだろうか?

そして、奥へと進んでから俺は賽銭箱に、100円を投げ入れた。
二礼二拍手…。
今確認すると、正しくは二礼二拍手一礼だった。間違えたようだ。

ひとまず俺は、100円を投げ入れて、願い事をした。
願い事をするでそもそもあっているのだろうか?
なぜ、願い事をかなえてくれるのだろうか?
よく分からない。

俺は結構、去年とは違って、利己的なことを願った。
去年は、友達が元気で、試験などに受かりますようにと願った。
けれど、周りの幸せよりも、今の自分は少し自分の幸せを願わずにはいられない。

誰かのために生きていきたい、とは思うものの
それも自分の幸せ、安定あってのことだと俺は思う、思ってしまっている。

別に極楽なんていらないけれど、最低限の精神衛生が守られた環境でないと
たぶん、もう人の幸せを願えない。

2021年、1月3日がこうして終わった。
もうすぐ仕事が始まる。

緊急事態宣言の要請が出されたらしい。
宣言が出れば、くだらないタスクフローを敷いている俺の職場も
少しはましな働き方をするようになるだろうか。
もしかしたら、前回で味を占めて通常通りの業務の方法をとるのかもしれない。
まだ1月だ、耐えろ、もう少しだ。