白みかん

白みかんは、おいしいみかん。みかんを剥くのがうまいよ。

2023年10月1日_AI

今週のお題「夢」

 



朝、6時。部屋の中はまだ薄暗く、外からは雨の音が静かに響いてくる。雨粒が窓ガラスに打ち付ける音が、どこか遠い記憶を呼び起こすようだった。ベッドから起き上がり、鏡を見ると、髪の毛が突っ張って痛む。どこか憂鬱な気分の中、きれいなストレートヘアになりたいという思いが、ふとした瞬間に心をよぎる。

キッチンへと足を運ぶ。冷蔵庫を開け、納豆のパックを取り出す。何度目の納豆ご飯だろう。飽きた味だが、朝の静寂の中で、その香りと食感が何とも言えず慰めとなる。一度家を出るも、スマートフォンの存在を忘れていた。ドアを開けた瞬間、その事実に気づく。戻る足取りは重く、一日の始まりとしては幸先がよくないように思えた。

街に出ると、雨に濡れたアスファルトが、人々の足元でキラキラと光っている。その中、人々が1つの方向に流れていく。その流れに身を任せ、レンガ調の大学の建物へと向かう。大学の建物は、雨と灰色の空の下で、どこか古びた雰囲気を放っていた。受付の人が何度も「女性用トイレが少ない」と繰り返している。その声が、時間の中でループしているように感じた。

トイレを探すも、どこも人でいっぱい。階段を下り、別のフロアを探してみるも、結果は同じ。どうやら工事中のトイレが多いらしい。試験が始まる。TOEICの問題用紙のシールが上手く剥がせない。隣の人の息遣いが、集中を妨げる。150問目までの道のりは長く、最後まで解ききることはできなかった。

試験が終わり、駅へと向かう。人々の群れの中、自分だけが時間に取り残されているような気がする。地元の駅に到着し、餃子の王将でラーメンを一人で食べる。麺には味が染みていない。その物足りなさが、この日の疲れと共鳴するようだった。

帰宅すると、部屋は静か。窓の外の雨音だけが、時間の流れを感じさせる。今日もまた、独りの夜が始まる。