2025年4月15日、夜。
いつもと変わらない部屋の中で一人パソコンを入力していた。
本を開いて閉じる。
数ページしか進まない書籍。
問題は360問目程度である。
進んでいるようにも見えるが実態として、1000問と表紙にあるのだから、30%程度しか進んでいない。進捗率としては芳しくないと言って差し支えないだろう。
俺の部屋のカーテンに俺のなんだか雑なところが現れているように思う。
東京の部屋に合わせて購入したカーテンは地面にべたりと尺余りで張り付いていた。
前の部屋でも同じような状態だったからこのカーテン自体、東京の部屋が割と縦に長かったのだろうか、と思われる。
少しばかり広くなった部屋、だが、決していいものではない。
1人暮らしの部屋はもう慣れた。
これ以上広げたとしても別に満たされもしないだろう。
6月が近づいていた。
6月になれば俺の今の仕事場とはおさらばになる。
それは社内転職みたいなものに近いとさえ思う。
慣れた環境から飛び出す、いわゆる挑戦みたいなものだ。
俺は今の会社に入り適応障害になるまで数か月。
全くなじめなかった。
今のところに入ってから2年。
なんやかんや過ごしてきたのだが、それが終わろうとしている。
正直、怖い。
今でも分からないことが多いからだ。
怖いんだ。逃げたいんだ。
もっと知識が欲しい、同時にもう何もさせないでくれとも思う。甘えるなとも思う。誰かその指標を教えてほしいとも思う。機械的な指標が見つからない。テンプレートが見つからない。
Lineを見ると結婚式の招待状が来ていた。
人生でこれは2通目だった。
行きたいか、行きたくないかといえば別にどっちでもよかった。
結婚式とは不思議な場だと思った。
世の中誰もが主人公です。と言いつつ
誰かのためのものではないのだと言われてきた。
特にお前のものではないのだと言われてきた。
そうであっても…。
結婚式というのは恐らくその2人の場所なのだろうと思う。
そんな場所に自分がいていいのだろうか。
とにかくその時は笑顔を貼りつかせて1日過ごすべきだろうか。
おめでとう!
おめでとう!
おめでとう、と繰り返し言う自分を想像した。
その瞬間はできるがそれが1日もつのかが分からなかった。
まだ平日だ。
精神が休まる時期ではない。
こう思うとTeamsにある目玉アイコンが欲しい。
後で見ますよ…。
そう伝えたかったが適したリアクションボタンがない。
しかし、既読はつけてしまっている。
ああ、どうしよう、どうしよう。
そう思って、俺は、ラインを閉じた。
TOEICも勉強しないといけない…。
いや、嘘だ、俺は勉強などしていない。
少なくともそれほど時間をかけていない。
1時間も勉強していないのだから、それは勉強しているうちに入らないのではないだろうか。
そもそも勉強したとてそれは実践的な会話にどれくらい生きるだろうか。
ああ…。