土曜日。
朝起きたら10時だった。
寝るのは、楽しいような、いや、楽しいとは違うか
なんだか、安心する気がする。
寝て起きたときに、隣に人がいないのが寂しい気がする。
ずっと隣にいられるとそれはそれでうっとおしい気がする。
そんな、普通な人間だった。
部屋は汚い。
1年目に住んでいた時に壁にホワイトボードを張り付けたせいで
壁紙が中途半端にはがれている。
それをテープで止めて目立たないようにしているのだが
偽小野の壁だとばれてしまう程度の不自然なごまかし方だった。
食べ過ぎると、苦しい。
起きる時間帯が変わると、ものを食べる時間帯が変わる。
さっきうどんを食べた。
テレビでは「トワイライトシンドローム」が流れていた。
何かを食べると、たれかが作ったものが体の中に入って
それが自分の中に還元される。
しかしながら、その自分が何かを生み出すことはない。
何かをしないといけないのだが、何かを成す力がない。
何かを成す力が欲しいけれど、そのために訓練をするのは面倒くさい。
学校やらなにやらは小さな課題が与えられる。
人はその課題を少しずつ乗り越えて、気づいたら力を手に入れているという仕組みだ。
社会人だって、それはあるのかもしれない。
でも、俺のやっていることにはそれがない。
あくまでも並列としているくだらない何かを、くだらない流れの中でやらされるしかない。
腐った環境で漬物になった人々が考える
腐った流れの中に。