2021年6月。
2021年も後半戦に入ったっておい、待ってくれ早すぎる。
密度の薄い日々が記憶に残らないのが悪いのか
それとも人間は20歳くらいを過ぎると脳に刻む方法が変わってくるのか
時間の体感速度がどんどんどんどんと加速していっているような気がした。
6月1日より新しい場所に移り住んできた。
与えられたのは前の部屋よりも少しだけ広い物置だという新しい住処である。
畳の部屋に扇風機が2台、恐らく冷暖房は完備されていた。
実家、東京に借りた賃貸、そしてここと
ナンバリングするならばここが第三の住処となる。
間借りしてるような場所だからあまり自分の部屋といった印象はないが
それでもしばらくはここに住むことになるだろう。
大阪の求人を見渡してもあまりいいものはなかった。
もしかしてまた東京に行くこともあるのだろうか。
新型コロナウイルスのこともあって人には会っていない。
だからか、大阪に、あれだけ足しげく通っていた大阪に帰ってきても
俺はあまり喜びもなかった。
俺の心は既に、衰退していたようだった。