白みかん

白みかんは、おいしいみかん。みかんを剥くのがうまいよ。

転職日誌vol.XX

 

 



今日も雨であった。
遅れてやってきたような雨に打たれながら
転職活動といういろいろと厳しい現実を乗り越えなければならないのは
相当、きついものがあるのだといえよう。

オータムマウンテンがいうことには
彼は一度、離職したあと職業訓練所というところに
通ってから就職活動をしたそうだ。
彼の転職活動には1年半かかっているということで
その旅路を想像すると、非常に厳しい気がした。

大学生のころだってなんとかストレートで入学できたけれど
浪人なんてものになっていたら精神が崩壊してもおかしくはなかった。
母親はなぜか浪人だけは強く反対していた。

え~、あなたは大学すらいってないのに…。

そう思わずにはいられなかったが
扶養されている立場では何も反抗することはできず
俺は粛々と一度落ちた大学受験に再び挑んでいくのだった。
(前期落ちて後期受かった組)

転職活動を始めてから約1か月。

有休消化を使って休み始めたのが5月の末で
そこから静岡の辺りを100kmくらい歩いて
その次に足を治療し3日ほど。
6月を皮切りに住居を変えて転職活動を始めた。

この1か月だけでも結構、俺への負担は大きかった。
再び自己分析なるものを…、そんな真剣ではなくても
エージェントの方々と向き合うことでやらないといけない。

別にそれは義務というよりも
もう二度とこんな転職なるものを行わなくていいように
企業選びを慎重にやるということだ。

以前の会社を選んだきっかけは人間関係も絡んでいたし
自分自身が大学までに何も得てこなかったことから
企業選びをするような立場にはなれなかったというものが
第一に挙げられるだろう。

未来を見据えていない職業選択は
結果として、3年後の俺に現実を教えてくれた。
そう、俺は失敗することからしか学べないらしい。
25歳にもなって数々の失敗を重ねるさまを笑ってほしい。

自分自身が会社に入って何をしたいか。
会社にどういう形で貢献できるのか。

自分自身の意思…。

確かに会社で働いていくにも意思というものが必要だとは思う。
前の会社でも入って働いているだけで
特別何かをすることはないという社員はいくらでもいたような気がする。
不平不満ばかり言って自分では行動しないような人間。
そこには意思が介在しないのではないかと。

だから、企業が求職者に意思を求めるのはわからなくもない。

だから、ハローワークで事務職への求職者が増えていると聞いた時に
事務職を目指すってどんな意思を持って目指しているのかということを聞いた。
ましてや一般事務など、どこの会社でも大抵似たような働き方になるのだから
事務を目指す意味が分からない。
労働を時間に変えるという意味では誰もが同じで
そしてそこにプラスアルファが意思だというのに
一般事務ではどうやって自分をアピールするのだろうか。

容姿、声ならばともかく。
一般事務に情報処理の資格を持っていたり英語のスキルを持っている人が来ても
ミスマッチなのではないだろうか。

志望動機…。
志望動機って何なんだろうか?

なぜ働きたいのか…?

・働いていないと暇だから…。
・働いていないとニートになってしまって
 それじゃあ、自分の会いたい人たちに会うときに失望されてしまうから。
・福利厚生があると自分自身はもちろん
 将来家族をなすときのために魅力的だから
・金がないから

正直に言えば、俺の夢は家族をなすことであって
そこに「自分を通して社会を変えたい」とか
ある後輩のように「全国ニュースに乗るくらいのことを成し遂げたい」とか
あんまり思うことはない。

いや、確かに日本の制度に不満はあるけれど
そこを変えるための自分を作るとなると
今からでは遅いような気もするし
遅くないにしても自分の人生をまるまるささげることになる。
それはだって、どれくらいの人に評価してもらえるかも分からないのに
ちょっとなあ…。

そう考えると案外俺は
自分のことしか考えていない人間なんだなと思う。
別にいいんだろうけれど。

「ちょっと考えすぎだよね」
「面倒くさい」

そういわれることが多い。

人間、考えすぎなくらいがちょうどいいんじゃないかって思わなくはないが
考えた結果が面倒くさい方向に走ってしまうのは
もはや俺の人間性自体に問題ありということだ。

そう考えると…本当に働いていいのだろうかとも思うが…。

でもまだ…夢を捨てきれない自分がいる。