白みかん

白みかんは、おいしいみかん。みかんを剥くのがうまいよ。

その手で止めをさせ

 

来ない。

選考結果を待つというのはこんなにもつらいことだっただろうか。
やまない雨が、よりその憂鬱な気分を加速させているような気がする。
びしょ濡れの服が体にまとわりつくみたいに
不快感も焦燥感も体にまとわりついて何をやっていても
晴れやかな気持ちにはなれずにいた。

選考結果が来なかった。

先週の最後、金曜日に電話が鳴った時は、こう思った。

「ついにきたか」

そうして、よくよく話を聞いてると、こう返ってきた。

「来週の月曜日か火曜日には結果がわかると思います」

なるほど、そういうことか。
土曜日日曜日は待つしかあるまい、ただ待つしか…。
そして月曜日。
担当者が休みということで結果が来たとしても
メールになるらしいということだけは伺っていた。
そして、夜、メールが来た。

「選考結果について」

この書き方…もしかしたらだめだったのかもしれない。
お腹が痛くなった。
痛くて痛くてたまらないけれど
俺はメールを開いた。

「今日は連絡が来ませんでした」

なんでやねん。
紛らわしいタイトルつけやがってええ。

首の皮がつながった気がしたが
それでもさらに待つという期間が続くことに
つらさを覚えた。

待っているというのは案外つらい。
それは目標が待つということになってしまうため
その間の時間はすべて消費される対象にしかならないのである。

目標に向かって勉強することは最近嫌いではない。
嫌いではなかった。
面接日が決まっていれば
ひたすら部屋をうろうろしながら、面接の練習をしたし
企業のことを調べること手を止めなかった。

だが、結果待ちとなると…
何も俺にできることはない。

そして火曜日。
電話。

夜の電話。

「今日も来ませんでした
 金曜日か来週になります」

うああおお。

もうその手で止めをさしてくれ。