白みかん

白みかんは、おいしいみかん。みかんを剥くのがうまいよ。

これが本当の社会人だったのか

 

本格的に仕事が始まってから1か月くらいである。
派遣社員のような形で現場に派遣されていく社員たち。
そんな鉄砲玉の一つとして俺は、うちだれていた。

在宅勤務というのは気楽だ。
何よりも交通の時間が削減されるということで
自分のペースで仕事ができる。

おそらく現在の会社で現場にいたとしても
前の会社のような緩いトークは生まれないだろう。
だから、まあ、たぶんだけれど別に在宅でも構わないのだと思う。

ひげもちょっと生えてきてしまった。

しかし、そんな俺は思っている
これが「本当の社会人」だったのかと。

とにかくやることが多かった。
在宅勤務だから緩いなどという現実はどこにもない。
時間に余裕があったなど本当に最初の2日間くらいで
その後は激しく激しく激しい、大量のデータ処理。

前職でも似たようなファイル整理をしていたからこそ
俺は一応この状況を何とか乗り切っている。
嫌乗り切っているのかどうかは実際のところ分からない。
後で怒られる瞬間が来る可能性もある。
なぜなら1000を超えるファイルを自分の目で見て
一つ一つ対応していくなど不可能だからだ。

俺は機会にプログラムした内容を実行しているので
その実行結果一つ一つを確認するというところまでは手を伸ばせていない。

機械化したそれでさえ、まったく手に負えないくらいに襲い掛かってきて
俺は、ついに残業した。
ある日の俺は午前1時半まで。
昨日は11時まで。

定時を過ぎると頭もぼぅっとしてきて
プログラムをっかうても止まってしまっていた。
残業は悪である。
残業は己の力のなさから起きる。

こんなに、こんなに苛烈だったのか
本当の社会人は。

確かに転職して未経験の業界に飛び込んだ人間としては
異例の月収にはなっている。
それでも俺は26歳。

この給料でいられるのは、せいぜいあと4年というところだろう。
猶予は4年。
そのうちに俺は、なんとか次のステージいかないといけない…
と思っていた。

これは評価されるのか。
それとも当たり前の業務量だというのか。
後者の場合は、俺は、死んでしまう。