2024年8月24日土曜日。
繰り返される業務のあれやこれやに疲れ始めていた俺は
ひそかにこの予定を楽しみにしていた。
その日はバーべーキューの予定が入っていた。
バーべーキューは正直あまり好きではないので難色を示していたが
そんな姿勢は画面の隅に消え去り、気づいたときには採用されていた。
その日の朝、薬を取りに行った帰りにコンビニで
最近知った冷え冷えシートと虫よけを購入して
英語の授業を受けた後、動画を撮影して出かける準備をした。
行き道で参加者8名のうち、3名を見かけて合流した。
方向音痴なうえにバスまで挟むなんて面倒だ。
とりあえずついていけば何も考えなくてもいいだろう…と思っていたが
その後バスを乗り違えてしまったため、自分でも管理することの重要性を改めて感じさせられた。
バーべーキューが1年前か、2年前かは全く覚えていないのだが
しばらく集まれていない大学の同期たちと集まれるのは全く悪くないことだった。
ほかの大学の人たちとある程度交流があるはずの自分だがそんな話は聞いたことがない。
これは俺たちが付かず離れずを貫いているからなしえたことなのだと静かに思ったり思わなくなもなかった。
年齢が上がってくるにつれて
全員独身であることに対する意見の飛び交いが繰り返される。
良いことを言おう、いいことを言おうという最新のスタンスを忘れており
俺はまたしても余計な本音をこぼした。
「なんかイヤだ、その言い方…」。
そのように言われたとき、しまった、と俺は思った。