勉強しろと言う。
人は勉強しろと言う。
大人は勉強しろと言う。
しかしながら、それがなぜなのかを教えられたことはなかった。
そして自分自身、すべての物事に対して「なぜ」という追及をしたことがなかったと思う。
この1か月、ありありと追及することの重要性のようなものを語られ
社会人マインドをまたしても一から教えられることになった。
思えば、3~4年しては自分の環境を変えることで
俺はまた最初からすべてをやり直している。
別にしたいからしているわけではない。
俺だって自分が慣れている場所で活躍し続けることができるのならば
それが一番楽だろうと思っている。
だが、現実がそれを許してはくれなかった。
前の事業会社は給料が上がる見込みがなかった。
10万円台で生活などできない。
未来は見えない。
だから辞めた。
辞めて新しいキャリアを探した。
自分の口からキャリアなんてものが出てくるとは意外だった。
俺の中身は結局、自我が芽生えてからの8年しか詰まっていないのだから
それっぽい言葉を並べてみてもどうしたって周りと見劣りする。
それがこの1か月で分かった。
そしてこれからは勉強の時間だった。
10月は試験だらけの勉強だらけらしい。
勉強は、水をつかむような難しさで
できるときもあればできない時もあるという
なんとも分からない感じだった。
こんなにも苦しむというのならば
ああ、我が家よ、勉強の大切さは
わが身を持って知らせてほしかった。