梅雨に入っていて憂鬱だった。
朝、鏡を見ると爆発しがちな自分の髪の毛がより爆発しているように見える。
それでも天気というのは自分はどうしようもない。
天気というのは大体晴れと曇りと雨くらいしかなく
そのうち曇りと雨は空の色が灰色という同じパターンである。
夕空を含めても大体3パターンくらいしかないことになる。
景色としてそれは非常に退屈だった。
会社を去るまで、残り数日となった。
本当は今日も仕事はあるのだが、今日も代休消化に使っているので休みである。
最近、帰りは毎回、先輩社員の方と一緒に帰っている。
残り10回ほどとなったころに話すようになった方が
何か客観的に見て、距離の縮まり方がすごい気がする。
昨日は帰りに買い物を一緒にした。
よく分からない。
そこにいるのは自分自身だが
学生時代のようにそこに自分の魂はないような気がする。
もしかしたら俺は相手の精神を破壊してしまうのではないか?
と心配になった反面
もしかしたら破壊されるのは俺のほうではないかとも思った。
美人は苦手だ。
ただ純粋に怖いから。