白みかん

白みかんは、おいしいみかん。みかんを剥くのがうまいよ。

センシティブな問題です。

 

 

月に一度話す機会を設けてもらっている。
自分にとってそれはカウンセリングのようであり、学生時代の延長のようでもあった。
しばらく携帯は何の通知もない。

会話の中でしばしば、この会話が自分の想像であり、自分は何もない画面に向かって話しているのではないと心配になる、と冗談めいて自分は言う。
しかしそれがどれくらい冗談めいているのかは正直なところ謎である。
母親の血筋は統合失調症を患いやすい。
祖母は存命だが、統合失調症で暴れるまでに至る過程を俺はともにご飯を食べながらずっと見ていた。
祖母は徐々に幻を見るようになり、彼女いわく「虫」がいるのだという。
そして妖精が見えるようになったころ、彼女は「神」になった。

幻を見る人間は決して漫画の中だけで出てくるわけじゃない。
目の前で人間が幻想を見るようになる過程をじっくり見て数年前に生きる気力を亡くした自分は果たして正気なのだろうか、
と疑うばかりである。

どうしたって、何も見えない。

センシティブな問題だった。

どうも、昔から口が滑りやすい。
もっとも重要な情報は口にしなかったが
結構、話されていない情報を話してしまった。

う~ん、これってあるある?
口をふさいだ方が、いいですか?