最終出勤日の週になった。
特に何か感傷に浸るようなことはなかった。
会社に思い入れはない。
むしろ、悪質な上司の悪質さが退社前になってもどんどんどんどんと浮き彫りになり
非常に心が苦しいので、早く離れたい、離れられて好都合だという思いになってくる。
今日、テーブルとテレビを引き渡した。
コイツネカマじゃないか…というおじさんにテレビを引き渡したこと以外は、普通の一日だった。
そのため、今まで使っていたテーブルが無くなりパソコンを置く場所もmものを食べる場所もなくなってしまった。
俺は、段ボールで机を作った。
懐かしい。
これはまるでこの部屋に越してきて、テーブルをまだ買っていなかった時のようじゃないか。
何かを終えるには何かを始めないといけないと思う。
俺は結構めんどくさがりで人間として歪んでいてとは思うけれど
だからこそ、その腐った部分を落としていかないといけない
変わり続けないといけないと思う。
だから、今までの自分を切り落とす代わりに今までにやってこなかった何かを
自分の中に取り込まないといけない、うみ出さないといけないのだ。
そうしてその何かがどこにあるのか
何をすればいいのかさえ、分からない、またしても無間地獄に陥るのだった。