白みかん

白みかんは、おいしいみかん。みかんを剥くのがうまいよ。

新しい賃貸を探す25歳

今週のお題「住みたい場所」

 

 


子供のころはヒーローにあこがれるものである。
子供のころにヒーローごっこをしたことのはない者はいるのだろうか。
いや、いそうである。
天才面していたアイツもコイツも
ヒーローになりたくはないのだろうか。
ああいう人たちはもっと最初から現実と向き合っていたのかもしれない。
自分はヒーローではないのだと。

そうはいっても俺はどうしてもヒーローになりたかった。
そしてヒーローといえば「○○マン」である。
いや、ウルトラマンではない。
~マンになれば、なんとなくヒーローっぽくなるのだ。

そして俺は名乗った。
「サラリーマン25歳!」。

それは俺がまだ小学校低学年の頃の話だった。

そして時は流れて25歳。
25歳の俺はあの頃とどれくらい変わったのだろうか。
サラリーマンでもなんでもない
無職の自分を想像していたのだろうかと思うと
ハハハと笑うしかない。
現実の俺はパソコンの前にいて
メモ帳や園地の切れた一眼レフを机の上に転がしている。

でも、こんな場所にいてもだめだと思う。
ありものの家庭に入ることは経済的だと思う。
実際「子供部屋おじさん」なんて揶揄されているが
家庭環境が良くて、家を出ていくメリットなんて
かけらも思いつかない人たちは
家を出る必要なんてないのである。

しかし、俺は違う。
一人で暮らさないといけない。
なんでか…、よく分からないが、一人で暮らさないといけないのだ…。
そして、次なる環境は光か、闇か。

俺は賃貸を探し始めた。
無職なのに。

スーモで見つけた物件を問い合わせると
「埋まっちゃったんですよ」と返ってきた。

俺の数少ない県検束によると
スーモなどで見つけた物件が埋まらなかったことはない。
基本的にはいい物件を見つけて連絡して
またそこから絞り込みなおすということが多いのだ。

この土地には生まれたから22年住んでいたが
一人で暮らすのは初めてだ。
2回目の一人暮らしの始まりは
全部、自分で処理しようと決めた。

俺は賃貸サービスに連絡した。

ほどなくして予定が建てられた
Oという体育会系のナリをした男とともに
町中を車で駆け回った。

そういえばなんで賃貸サービスの従業員は
ことごとく筋肉をつけているのだろうか。
別に筋肉を使うような仕事には見えないのだが…。

今回、住みたい場所としてあげたい条件は以下のようなものである。

・1DK(前回は東京の高い土地だったので、広い部屋にも住んでみたい)
・セパレイト(アメリカンセパレイト反対!)
・Wi-Fiつき(月料金プラス嫌、初期設備を整えるの嫌)
・24時間ごみ置き場(これがないのはつらい)
宅配ボックスAmazonが好き)

甘ちゃんのような条件であるが
最初に住んでいた物件がそこそこ好条件だったのが
災いしているといえようか。
なかなか好条件で俺は絞り込んだ。

そして1DKは大阪でもそれなりに高いのだとわかった。
金、金、金…。
世の中何でも金である。

Oは一生懸命、紙を印刷した。
Oの上司と思われる男が出てきた。
更に筋肉と見た目がいかつい男だった。
いくつか質問を受けた。

いやいや、またこれ、面接されているみたいだ。
無職は今転職中なのだ。
こんなところで面接するのは、やめてくれ。

セパレイトでWi-Fiもあって…
1DK以外の条件をすべて満たしている物件を発見した。

これは理想の物件!?

初期費用も2か月分の家賃込みで
11万円ほどである。

これは俺、なんかやっちゃいましたかね?