金曜日が終わり、土曜日の朝。
朝3時40分ごろに目が覚める。
目が覚めると左手でスマートフォンを探す。
なんとなくその時間帯が早いのか、遅いのか、くらいは時間を確認するまでもなく体感で分かる。
10月の月末は肌寒かった。
いつか、10月でも夏の死臭がするような粘り気のある年があった。
それと比べると今年は随分と秋が長いように感じる。
ある日、駅までの道のりを歩いているとキンモクセイのようなにおいがした。
道のそばに植えられた植物のにおいなのだと察して少しだけ暖かい気分になった。
植物を植えるという事業も悪くない。
今週の業務として、実行環境を待っているのが大半だった。
余り状況についていけていないというのが正直なのだが
タスク量が多くないのにかまけておれはプライベート面での挑戦に乗り出していた。
富めるものはより富む二極化社会。
今の企業に入ってからというもの、二極化の、何というかものすごい惨酷な社会を見せられているようで
俺はこの社会に疲れた視線を送るようになっていた。
誰も社会を教えられない。
教師は教育の世界に生きる。
ビジネスマンはビジネスの世界に生きる。
投資マンは投資してる。
どこから可能性は生まれるのだろうか。
どこから?
やる気の出ない日々が続く。
挑戦のための負担がかかるのは最初だ。
これが一番大変なんだ。