アバターという映画があったことを覚えている。
「ここはもう君たちの故郷じゃないよ。パンドラだよ」
そんなセリフが当時繰り返し、テレビのコマーシャルで流されていた。
映画もちゃんと見た。
主人公が元に戻る体をなくしてたのが何やら、不思議な感じだった。
ともかく、アバターなんて今や珍しくない。
WiiとかでもMiiを作る。
Wiiって、古いか。
自分の身代わりに?自分の現身?みたいなものである。
キャラクターメイキングなんてものがPS系のゲームではあった気がする。
ところで自分は自分の体のことを
最近、強くアバターみたいに思うようになってきた。
もう25年の付き合いのはずなんだけれど。
鏡を見る。
男性が映っている。
「どこにでもいるような顔」などと評されてしまった自分の顔面だった。
これが自分なのだろうか。
これさえも自分なのだろうか。
離人症ってこういう状態のことを言うのかな?
ちょっと違うような気もする。
他人の存在が欲しかった。
他人の存在があれば自分を輪郭づくることができる。
でも、それはかなわないことらしい。
今日も青空だったのにもかかわらず寝て過ごしてしまった。
ロフトベッドだから許されている気もするが、布団であれば
万年床状態になっていてもおかしくはないだろう。