天才は雰囲気で分かる。
いけすかないやつも雰囲気で分かる。
疑似的な天才みたいな、雰囲気天才みたいなやつも
やっぱり分かる気がする。
いやきっと、俺が言うところの雰囲気というのは
オーラみたいなものを感じ取っているわけじゃなくて
もちろん、「目を見ればわかる」みたいなものでもなくて
俺がその人の一挙手一投足を見て何を思うか…つまり直感なんだろう。
そして天才は、頭脳のことはもちろんだが人柄のことを指しているんだと思う。
もし、偏差値が高くて話題の幅が広くて明るくて楽しい奴…を
仮に俺が見ても、特に惹かれないと思う。
せいぜい、「どっかいってろ!」と心の中で思うくらいである。
天才はどこか、世をひねているようで
どこか理解しがたく、何か一本まねできないものを持っている。
もしかしたら、「天才」という言葉は適切ではないのかもしれない。
彼らはすごい。
ぶっとんでいる。
俺はそんなスペシャルにあこがれていた。
数字上のナンバーワンじゃなくても
主人公的なオンリーワンな存在になりたかった。
結局、それは無理なのかもしれないと思いつつ
まだあきらめていない。