白みかん

白みかんは、おいしいみかん。みかんを剥くのがうまいよ。

君が僕を驚かせるとき、僕は君を驚かせる

 

あるいは、サプライズの正しいリアクションについて。

サプライズというものがある。
自分が子供だった頃からあるのかは分からないけれど
なんだか「驚かせたかったんだ」というふうに、本人に内緒でプレゼントなんかを用意したりして
よろこばせることを大体サプライズという。

これに関しては、いろいろと意見が分かれるところ…と思っているのだが
世間的にあんまり、サプライズを批判する意見を見ることはない。
だが俺にとってサプライズというのは、あんまりいい記憶がない。
サプライズは、ある程度の内緒を維持したまま進行する。
そのため、思わぬ誤解を生むこともあるし、その間本人は蚊帳の外となる。

本人が一緒に楽しみたいサプライズもあるのではないだろうか?
いや…なんというかサプライズの…コンテンツというのだろうか。
本来一緒に楽しみたいときに、水面下で動かれてしまっては何とも言えない。

そんな、サプライズ。

今日、サプライズばれを食らってしまった気がする。

「よかったね」と、隣の席の先輩が言った。
「なにがですか?」と、たずねてみると、先輩はしばらく黙ってから
「ごめん」と、先ほどより少し小さな声で言った。

サプライズばれ。
サプライズの副産物。
サプライズは内緒に進行していくものだが、ふとした瞬間にそれがばれることもある。
これがサプライズ漏れである。
漏れ出してしまったものが本人に伝わってしまうと、もうそれはサプライズではないのだ。
それは予定調和。

そう、そういうときの正しいリアクションについて、君は知っているだろうか?
少なくとも俺は一度だけ、大学生活で一度だけサプライズをしてもらったことがある。
ケーキに、まあまあの人からの、まあまあのサプライズ。
俺はろうそくを吹き消した。
そうした記憶を、俺は今手で振り払う。

その時、俺はどうした。
俺は硬直した。
本当にサプライズされたとき、人の頭は硬直するようである。
うれしさは鳴く、嘶く。

「ワオ、これは本当に驚いたよ!」
「うわぁ、びっくりしました、なんですか!?これ」
「ふん…、まあまあかな」

謎の3択。
リアクション3択。

俺はいつでも自分の中にいる誰かのリアクションをとっているけれど
サプライズにうまく対応する人のモデルにはまだあったことがない。
だから、どうリアクションするべきか、分からないんだ。

だから思うんだ。
驚かされたとき、逆に自分が相手を驚かせてやろうって。
それを世間では、逆ドッキリという。