我ながら、ニート生活というのは難しいと思う。
思えば学生時代…幼稚園が始まってから
毎日のように義務としての登校が続いていた。
学校に行き、教育を受け、帰る。
小学校に行く、授業を受ける、塾に行く、帰る。
中学校に行く、授業を受ける、部活をする、塾に行く、帰る。
高校に行く、授業を受ける、部活をする、帰る。
大学に行く、帰る。
会社に行く、帰る。
ずっと地続きだったものが今、途切れてしまって俺は
畳の部屋で転がっていた。
その辺においてある荷物の中に紛れてしまって、もう俺が荷物なのか
荷物が俺なのかは、非常に些細な問題として世界に観測されているようだった。
本格的なトレーニング器具で鍛えた上半身がまだ痛む。
ついこの間、下半身を痛めたばかりなのだから
全身強化されていると信じたいところである。
有休がよくもまあこんなにたまっていたものだと驚いた。
1か月以上の休みを得たのは久しぶりだった。
これはいわば大学生の夏休み…くらいであった。
なのに世間は新型コロナウイルスで
俺には付き合いはなかった。
ある人はコロナが収まったら～というのは
行けたら行くわ、と同じくらい信用できないと言っていた。
行けたら行くわよ。
う～ん…。
おなかすいた…。
食べて、寝て、また…食べるか…。
