アニメ「君の名は。」が大ヒットした時
俺がそれを視聴したのは、ちょうど3年生か、4年生の頃だったと思う。
もちろん、小学生の頃の話ではない大学時代の話である。
その時分というのは学生がもうそろそろ就職活動なるものを始めるころだ。
将来を見ているものならば1年生の時か人あ就職活動をしているし
見ていないものは4年生から就職活動に手を出そうとする。
そして、有利になる要素を備えていない場合は大抵、苦労する。
滝君、君は、最後になんてものを見せてくれるんだい。
「御社が…」
ヒロインを救った後、就職活動にいそしむ主人公、滝君。
ああ～勘弁してくれ～現実を俺に見せないでくれよ～と嘆く現実の、画面の前の自分。
案の定就職活動中は精神がぐるぐると回りに回り前後不覚に陥るのだった。
「私が御社を志望した理由は…」
会社を指し市す言葉として
御社、貴社、当社、弊社というものがある。
もうばらばらよ、せめて2つにしてほしかった。
またこのセリフを言うことになるとは3年前の自分は思わなかっただろう。
何かよく分からないけれど受かってしまったと思っていて
そうして、なんかよく分からないうちに仕事は始まっていたのだから。
私が御社を志望した理由は…
何と答えてほしいのだろう、そのベストなアンサーは何なのだろう。
その回答集だけで俺はラーメン一杯は出してもいい。
