白みかん

白みかんは、おいしいみかん。みかんを剥くのがうまいよ。

底辺Youtuberラジオ

今週のお題「眠れないときにすること」

 

底辺Youtuberというのはピンキリである。
自分が動画を積極的にアップしていた11年前は
広告収益なるものがそこまで有名ではなくて…
というかあれがいつからやっているものなのか
全然分からないのだが…
それでも数多くの底辺youtuberがいたと思う。

今も沸騰したお湯に浮かぶ泡みたいに
生まれては消えていくYoutuberたち。
その中の一人に俺は目をつけるのだった。

ラジオ。

最近、自分のはやりとしてはもっぱら
片手間でそれを吸収できることを目標にしている。

その底辺Youtuberは正直全く益になる情報を話さないが
自分にとってどうでもいい人が話すどうでもいい情報のほうが
返って安心できるものだったりする。

それを、見ないといけない。
それを、意識しないといけないという思いが
自分を圧迫することも多い。

Youtuberは、一見華やかに見えることもある。
広告収益を発生させるような存在になると
一種自分とボーダーラインを引いた向こう側の存在のようにも思えてしまう。

その点、底辺Youtuberはそんな心配はない。
彼は、登録者30数人で、再生回数に伸び悩んでいた。
こんなに何度も再生しているのも俺くらいだろう。

彼は、再生するたびに面白くない挨拶をして
面白くないラジオを始めるのだった。

たまらなくそれは面白くないのだが
長い長い知らない街を歩いているときも
俺はそれをずっと聞いていた。

一つ、惜しいことがあるとするのならば
彼がYoutuber活動を停止していることである。

年末の2時間スペシャルは見事だったというのに
彼はYoutuberに飽きてしまったようなのだ。

更新されなくなった彼のラジオの登録者数は伸びない。
再生回数もまた、伸びないのだった。

利益を追求しないことは難しい
打算で物事をしないことは難しい。
ただ何となく流れていくように、生活の一部のように
動画を更新していくことは、きっと本当に難しいことなのだろう。

眠れない夜に、ふと彼のラジを再生してみる。
面白くはないが、自分と同じ年齢の彼が
生徒会長だった彼の口から語られる彼の人生が
全然面白くなくて、また自分は眠りの浅瀬へ漂っていくのだった。