「女に理想持ってんじゃねえ」。
昔、頻繁にLINEが動いていたころに友達に言われたことがある。
その友達の染色体はXXで、いわゆる女だったが
女がそういうんならばそうなんだろうと思った。
だって現実は、想像以上につらい。
俺は気づけば26歳になっていた。
人間関係でいろいろ手を伸ばしていたのが
19歳のころだったとするならばあれから7年。
7年と言うと小学校に入学してから卒業するまでなのだから
ものすごい時間が流れているはずなのに俺の中では
7年前のことを、いう1か月くらい前のことだという風に思えている。
それくらい俺は成長していないということなのだろう。
家族が欲しいと。
家族が欲しいというふうに考えているのだが
実際のところ、それを実現するのには強いパートナーの存在が不可欠である。
だが、そんな関係になりそうな人もいない…というか
自分からそういう関係になりたい人は自分の中にいないというのが正確なところだろうか。
「あなたではだめなのです…」
というのは悲しい話である。
別に俺だって拒否したくてしているわけじゃないのだが
人間的な本能がそれを指せているのだからしかたないじゃないかと思う。
だがそれは俺以外にも言えることだった。
誕生日メッセージを送った。
そのメッセージは返ってこなかった。
