白みかん

白みかんは、おいしいみかん。みかんを剥くのがうまいよ。

フツーじゃダメなんですか。

 

多様性を認める現代。
認めようとする現代においてはナンセンスな言葉なのかもしれない普通。

今でもフラッシュバックするように脳裏によぎる言葉たちがある。
それは幼稚園の時から続いているようで、とぎれとぎれになっている記憶の中で
印象に残った言葉たちだった。

そのうちの一つが
「フツーじゃダメなんですか。」である。

フツーって何、フツーっていいこと、悪いこと?
みたいな訳の分からないことを考えていると
やっぱりフツーって駄目なんじゃないだろうかって思い始めていた。

大学時代も高校時代も中学時代も
どの時代もフツーじゃないものにあこがれるのには
誰にもあることだよみたいなことを先生にも学生にも言われた。
そうだとしたらあなたはフツーじゃないのか、フツーじゃないものにあこがれて
今みたいな生き方なのか。

その子は真面目そうな子だった。
真面目そうな子だっただけに俺とは相性が悪かったように思う。
イマイチ距離感が近めな位、つかめないって思っている間に
どんどんとコミュニケーションはずれていき
やがて、嫌われるようになった。
あるいは、俺のほうが彼女を嫌っているように見えたいたのではないだろうか。

フツーは悪いことじゃない。
フツーは悪いことじゃないがよいことでもないのだ。

フツー以上にあこがれる自分は
フツーでは決して満足できない。

とはいえ…。
この世界、この日本…。
一億総中流何て言う前のほうが
よほど総中流だった日本。

今は一億総下流…的な?
どうしたらいいんでしょう。

いま彼女は何をしているんだろうか。
俺は今何をするのだろうか。

やることと、やりたいことがない人間は一番弱かった。